madarasuka
道の駅 美杉
三重県津市美杉町。 三重県津市の山間部、奈良県との県境に位置する町。古くは伊勢の中心地として栄えた歴史を持っている。
昭和の大合併では七つの村が一つになり美杉村に、平成の大合併では津市へと組み込まれた。主な産業は林業、製茶業である。また、今でも日本の原風景残っている場所とも言われ、豊かな自然も多く残っている。
室町時代、伊勢の国を治めていた北畠氏(きたばたけ)は、四方を山に囲まれた天然の要塞のようなこの地を活かして霧山城を築城。当時、3000戸を超える城下町が広がっていたという。
そして、大阪の玉造神社と伊勢神宮を最短で結んだ「伊勢本街道」の宿場町としても栄えた歴史情緒ある場所なのだ。
なんと、江戸時代には200万人の人々の往来があったという!この伊勢本街道は険しい峠道がいくつもあり、道中は山賊に襲われる危険もあったようだ。峠を越え、無事宿場に到着できた時の安心感はひとしおだっただろう。
比較になるかは分からないのだが、自分もキリスト教の巡礼の道800kmを歩いた経験がある。日々、一歩一歩自分の足で歩いて次の町に到着した時の達成感は何物にも変え難いものだった。
一生に一度は伊勢神宮へ行きたい!!という当時の旅人たちの思いを少しだけ感じることができた。
今回で美杉に来るのは2度目。
初めての時は(道の駅に寄っただけですが。。)全く土地勘がなかったのでGoogle任せで車を走らせてしまった。
住んでいる南伊勢町から度会町などを経て、多気町から国道368号線で松阪市飯南を経由し美杉へ行く道を案内された。
それはそれは大変でした。飯南から美杉への峠道は・・、
道はグネグネッ!
落石ありッ!
道が狭くてすれ違い困難!
対向車が来たらパニック!
国道ではなく正に “酷道“ でした。
夜間の通行は絶対にやめましょう!
※他に安全な道があることを後から知りました。
自分は車の運転が好きではないので今後は控えますが、バイクの方や自転車の方は楽しめると思います。
天気や道路状況をチェックしてから行ってください!
美杉の第一印象は、山に囲まれた深い緑と美しい川が印象的だった。
南伊勢の海沿いの風景とは対照的でとても遠くに来た気がした。
チェーンソーで木を伐採するのを見るのは初めて!大迫力に驚かされた!
そんな美杉町の自分の取材対象は、
「道の駅 美杉」
建物にもふんだんに木材が使われていて温かみを感じられる雰囲気。
早速店内に入ると、ん?なんだかいい香り!
海辺では、なかなか出会わない香り。何だろう?
店内を奥へ進むと正体がわかった。これだ!
木工製品が店内にところ狭しと置いてある!
テーブル、踏み台、まな板 etc
可愛い干支のキーホルダー!
全干支を集めてオリジナルの時計を作ってみたくなってしまった!
デザインは同じでも、木目の表情が一つ一つ違う。この世に一つしか無い一点もの。
モノのオリジナリティがどんどん失われていくこの現代。Only Oneの発見はいつも嬉しい。
正面入り口右側には、もっともっと木材が。
カウンターに使えそうな一枚板を売っている道の駅なんて滅多にない。
檜の切り株!厚さ15cm以上!思わず買おうか悩んでしまった。
DIY好きにはたまらないアイディア次第で化けそうな木材がたくさん。
こんなにも木材が並んでいるのなら、木工のワークショップが開催できるような設備を併設して、美杉の歴史や森のことを学んだ後、美味しい地元食材が楽しめるプログラムがあったら面白い。
1回限りではなく、年に4回くらいの講座なんてどうでしょう?もしかしたら、参加者の中から移住希望者が出るかも?
そんなこんなで、檜のまな板を購入。良心的すぎる値段にびっくり!
“Otonamie クリエイティブワークショップ 美杉 Inaka Tourism!”の2日間を通じて美杉町を堪能。
今回いろいろな話を聞いて、一度だけでなく何度も訪れたい場所になった。桜の季節や川遊びをしてキャンプなんてのも良い。これから訪れるたびに違った味を楽しめるのだろう。
一方で、美杉の森にはこんなにも木が溢れているのに国産の木材がなかなか普及しない日本の現状に??を感じた。日本には沢山の森があるのにな。
次回は“森の現状“にもスポットライトを当てて話を聞いてみたい。
自然の循環(わ)は山から海へ、海から山へ。ぐるぐるぐるぐる。
人やモノの循環も山から海へ。海から山へ。海の田舎と森の田舎をつなぐ仕掛け作り。何かできないだろうか?
帰ってから早速購入した檜のまな板を使って料理。
包丁から伝わる木の触感が心地よい。時折香る檜の香りが美杉の風景を蘇らせてくれる。また料理が楽しくなった。
道の駅 美杉
https://misugi.org/list/michinoeki-misugi/